ある夜遅く、玄関のドアがノックされる音を聞いた住人が扉を開けてみたところ、そこには顔に包丁が突き刺さった男性が立っていたという。住んでいたのは女性で、ロシアの病院に勤務している看護婦だった。また、恐ろしい姿で立っていたのは隣人のアーサー・ジョバニアン氏で、彼女は一瞬言葉を失うほど驚いたものの直ぐに救急車を手配、アーサーは病院に運ばれた。
事件はアーサーが眠っているときに発生した。その前の晩、長年会っていなかった友人をアパートに招き入れ、アーサーは彼と二人でわずかではあったがお酒を飲んで会話していた。やがて友人は自分の不幸な人生やトラブル続きの日常について、不平不満を漏らし始めたという。
アーサーはそんな彼に「急がず、一生懸命前向きにがんばろうよ」とはげましたところ、そのアドバイスが気に入らなかったのか二人は口論となった。
しばらくしてアーサーはテーブルを片付けてベッドに入ったが、約1時間後、激しい痛みを感じて飛び起きた。
「最初は一体何が起こったのかさっぱり分からなかったんだ。とにかく部屋の明かりをつけて自分の顔を鏡で見てみたんだ・・・恐怖で凍りついたよ。それから友人を探したんだけど、もう僕のアパートには誰もいなかったんだ」
いきなり深夜にそんな姿でやって来られた女性はもちろんのこと、病院に運ばれてきたアーサーを見て医師達も驚愕、どうしたものかと困惑したという。(写真左)
「とんでもない事態でした。もし包丁を引き抜けば、大量出血の可能性がありました。でも私達は躊躇している場合ではなかったのです。包丁は目の下に突き刺さっており、深さは10センチくらいでした」
医師達の懸命の努力により、40分間の手術で無事包丁は取り除かれた。担当した外科医は「アーサーさんは幸運の星の下に産まれたのでしょう。術後、顔面にちょっとした傷跡が残るだけですんだのですから」と話す。
殺人未遂事件とみなされたにもかかわらず、アーサーは警察に被害届は提出しないつもりだという。
アーサーは「僕と友人の問題だから、僕ら二人でこの事件の清算をするよ」と語る。
【Doctors remove kitchen knife from man's face】(注:カラー写真アリ)