【アメリカ・ユタ州】
交通事故で手術をした女性が保険の問題により、頭蓋骨半分で数ヶ月間生活をしていたことが明らかになった。
ブリアナ・レーンさん(22歳・女性)は、交通事故により緊急手術を受けた。この手術で医者は彼女の命を救う為、頭蓋骨の半分を取り除いたという。この時摘出した頭蓋骨の半分は病院の冷凍保存室で保存されることになったが、レーンさんが意識を取り戻した後も頭蓋骨を元に戻す”再手術”はなかなか行われず、約4ヶ月間彼女は半頭蓋骨状態で生活をしなければならなかった。
理由は、レーンさんが低所得者で、再手術の費用を払える経済力がなかったため、医療保険制度(メディケイド)による病院への再手術の費用支払い手続きに時間がかかったからだとか。また、病院側も彼女が一命を取りとめたため、保険手続きが終了するまで、すぐに再手術する必要がないと考えていた。
この事実を知ったレーンさんは、あまりにも時間のかかる保険機関の書類上の手続き、病院側の対応の悪さを批判する為、テレビ局に事の顛末を話した。その結果病院側の態度は一転した。レーンさんは、「報道機関に知られたと分かったとたんに、いきなり手術待ちリストのトップになったわ。保険上の手続きが終わるまで手術はできないと言っていたのに。」と話す。
頭蓋骨が半分無いため、脳味噌半分が皮膚一枚で覆われている状態での生活は耐え難いものだったと彼女は言う。寝て起きると脳味噌が片側によっているのが分かったと当時の状況を話している。また、頭蓋骨が無いのでホッケー用のヘルメットを与えられて被っていたとのこと。
この信じがたい事件により、レーンさんは、「私のように収入の低い人達が、お金のかかる治療を受けれずにいるという事実に強く共感を覚えました。」と話している。しかし病院側のスポークスウーマンは、「今回のような支払い問題は、レーンさんの場合だけではない。毎日のように起こりうる問題なのです。保険制度は全ての人の治療代を払ってくれるものではありません。」と困惑を述べた。
彼女は頭蓋骨復元手術を終え、現在回復に向かっている。
【英文記事】Utah woman lives without portion of skull for months as insurance snags