【トロント】
棺桶の中に横たわるある男の亡骸に最期のお別れをするため、その斎場には彼の親族達が集まっていた。ところが悲しみに暮れる葬儀の最中、棺桶に入っているはずの男から斎場に「俺は生きているぞ!」と電話があり、親族達が一瞬パニックに陥るというハプニングが起こった。
死んだと思われていた男はデーン・スクエアーズ氏(48歳)で、彼は9月11日にトロント郊外で発生した電車事故の犠牲者の一人とされていた。しかも事故後、妹のダイアナ・ブラントンさんがスクエアーズ氏の死体の身元確認までしていたという。
ところが葬儀の当日、病気で家にいたブラントンさんは誰かがドアをノックする音に気付いた。兄弟達が来てくれたのだと思いドアを開けたところ、そこに立っていたのは死んだはずのスクエアーズ氏だったため、彼女は激しく狼狽したという。
「幽霊だと思った。」と彼女はその時の事を話す。さらに突っ立っているスクエアーズ氏に「今、みんなあなたの葬式に行っているところなのよ!!」と驚きの声を挙げたという。
事情をようやく理解したスクエアーズ氏は、斎場に今から出向いて自分が生きている事を証明してくると言い出した。棺桶の中に入っているはずの人がいきなり斎場に現れた時のショックは想像を絶するものがあると考えたのだろうか・・・ブラントンさんは「(斎場に行かずに)電話をかけた方が良い」と氏を説得したとのこと。
電話を受け、もちろん葬儀は中止となった。
「私がモルグで見た死体は損傷がひどくて一部しか確認できなかったけど、まちがいなくあれは兄の死体だったわ。」とブラントンさんは今だに主張する。
スクエアーズ氏は取材に対し、「僕は家に帰って来たんだよ。僕の葬儀にたくさんの花を贈ってくれた人達、そして僕への友情・・僕は本当にうれしい。今回の事は、とても素晴らしいニュースの一つだと思うのです。」と答えた。
さらに氏は「新聞の列車事故の死亡者リストに自分の名前を発見し、何か大きな間違いが起こっているなと気付いていた。」と話した。
※それでは実際に棺桶に入っていた死体は誰なのかだが、現在もその身元は判明していないという。警察の発表によると、死体は45〜50歳くらいの白髪まじりの男性とのこと。
【'Dead' man telephones his own funeral】